近年、増加している外国人労働者ですが、SNSで情報が得られやすくなり転職が多くなっています。また、2027年には技能実習から育成就労に制度が変わり一定の条件はあるものの転職も認められるようになりますし、2024年11月から前倒しで技能実習でも「やむを得ない事情がある場合」には転職が認められるようになっています。このような背景もあり、日本人と同様に会社の就労環境は賃金と共に外国人労働者の定着のカギを握ると言えます。
厚生労働省の助成金の中に「人材確保等支援助成金」という助成金があり、「外国人労働者就労環境整備助成コース」が用意されています。是非、活用を検討し、外国人労働者の定着にお役立てください。
【人材確保等支援助成金_「外国人労働者就労環境整備助成コース」】
★外国人特有の事情に配慮した就労環境の整備を行った事業主に対する助成金です。
1.必須の就労環境整備措置 : 〇就業規則等の多言語化 〇雇用労務責任者の選任
2.選択1つ以上:〇苦情・相談体制の整備 〇一時帰国のための休暇制度の整備 〇社内マニュアル・標識類等の多言語化
上記の整備を通して、外国人労働者の離職率が15%以下、離職率算定期間末日まで継続して雇用している外国人労働者が1人以上いること等
★支給対象経費
・通訳費・翻訳機器導入費・翻訳料・弁護士、社会保険労務士等への委託料・社内標識類の設置/改修費
★助成金額(1制度につき20万円、但し最高80万円)
〇雇用労務責任者の選任:20万円
〇就業規則等の多言語化:20万円
〇苦情・相談体制の整備:20万円
〇一時帰国のための休暇制度の整備:20万円
〇社内マニュアル・標識類等の多言語化:20万円